スワップポイントとは
スワップポイントとは
FXのスワップポイントとは、取引をする際の通貨間の「金利の差」のこと
スワップポイントの仕組み
FXでは、任意の通貨ペアの売買を行う際に、
「売った外貨の利子を支払う」
「買った外貨の利子を受け取る」
ことになります。
この時、外貨ごとに金利が違うため、実際には差分を受け払いすることになり、この差分のことを「スワップポイント」と言います。
ちなみにFXの場合は、各通貨を発行している国・地域の政府が定めた金利をもとにして、それぞれのFX提供会社が通貨ペアごとのスワップポイントを決めています。
FXでは、為替レートの変動によって利益を狙うことが多いですが、スワップポイントがプラスになるような通貨ペアを中~長期で保有して、コツコツ貯めていくことも可能です。
スワップポイントが発生する例
たとえば、南アフリカランド/円など、円よりも金利が高い外貨を取引する場合(2021年10月1日)
・南アフリカランド/円を10万通貨買った場合:1日あたり81円のスワップポイント受取り
・南アフリカランド/円を10万通貨売った場合:1日あたり125円のスワップポイント支払い
逆に金利が高い外貨で金利が低い外貨(ユーロ/米ドルなど)を買うと、スワップポイントを支払い、売ると受け取りになります。
各通貨ペアのスワップポイントは証券会社が発表している「スワップカレンダー」で確認できます。
スワップポイントが発生するタイミング(ロールオーバー)
日をまたいで通貨ペアを保有することを「ロールオーバー」と言い、
スワップポイントは通貨ペアを保有したまま日をまたぐと付与されます。
従って、同じ日のうちに反対売買をすると、スワップポイントは発生しません。
【ロールオーバーのタイミング】
取引日は、日本時間では朝7時(米国サマータイム期間中は6時)に切り替わります。
取引日が切り替わることで保有する通貨がロールオーバーされ、スワップポイントが付与されます。
スワップポイントは原則として毎日付与されますが、土日や祝日などは前もってスワップポイントが計算されるため、複数日分がまとまって付与される日もあれば、逆に付与されない日もあります。
スワップポイントが付与される日数はFX提供会社のホームページなどで確認できます。
FXは基本的に2営業日後に受渡しが行われるので、通貨ペアを水曜日に保有し、木曜日にロールオーバーした場合、受渡日が2営業日後の月曜日になるので、スワップポイントは土日を含む3日分付与されます。
通貨ペア選びではスワップポイントも意識
取引する通貨ペアを選ぶ際は、為替レートだけでなくスワップポイントも意識することが大切です。
FXでは通貨ペアの価格変動による利益(=為替差益)を狙うわけですが、中~長期的に外貨を保有してスワップポイントによる利益を狙うこともできます。
その場合はできるだけスワップポイントが高い通貨ペアを選ぶと良いです。
最近の日本円は低金利が続いているので、対円の通貨ペアではスワップポイントがプラスになるものがたくさんあります。
また、新興国の通貨(例えば南アフリカランド/円やトルコリラ/円)は金利が高く設定されているので狙い目かもしれません。
スワップポイントが高い通貨の注意点
一般的に、スワップポイントが高い通貨は、為替レートの値動きも大きい傾向があります。
スワップポイントで利益が出ても、為替差損が大きく出てしまっては意味がありません。
値動きには十分注意して取引をする必要があります。
また、スワップポイントで得た利益にも税金が発生します。
最後に
スワップポイントは、通貨間の金利差によって生じるもので、コツコツ貯めることで利益になる可能性もあります。
しかし、スワップポイントは金利差によってプラスにもマイナスにもなるので、注意が必要です。
また、為替レートと同じようにスワップポイントも随時変動するので、受け取ることができる金額もそのときどきで変わり、場合によっては受け取りから支払いに転じることもあります。
休日や祝日前のスワップポイントがまとめて付与される日を狙って取引をすると、複数日分が付与されます。
スワップポイントは、為替差益に次ぐ「第二の利益」として着目すると良いです。